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yy
【オリ小説】

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12/17^05:29[編集]
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「若!」
遅れて到着した羅刹と極砲、嘉院達。
「おお、羅刹…。士闇の宝玉は消滅した。戦いは終わったぞ…」
甲檄が言葉を漏らす。
「闇は消えたか…?しかし、ならば私のこの姿は…」
妙なことに闇将軍へ姿を変えられた嘉院の呪縛が解かれていなかったのだ。
「そ、そうだ。闇の力が無くなったのなら嘉院の姿も元に戻るはず。これは、どういうことだ?」
羅刹が疑問を投げかける。
「闇の力が…まだ生きているという事…?」
極砲が言う。




(その通り!!!    聞け!   士魂の頑駄無共!!!)

7/17^00:29[編集]
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放たれた士魂砲は迅の体ごと士闇の宝玉を焼き尽くす。

「グゥァアアアアア!!!!!!!!」

士魂の業火に焼き尽くされる迅。
「おのれ…!士魂の宝玉!頑駄無族共ォオオ!!…」

そして遂に迅と士闇の宝玉は跡形もなく消滅したのだった。業火に焼き尽くされながら怨念の炎を燃やすも、戦乱を巻き起こしていった闇はとうとう消え去った。
「遂に…倒したんだな…」
甲檄は長き戦乱の終幕を実感し、がくっと肩を落とした。
「あぁ…これで、士闇の宝玉も闇皇帝の魂も完全に消えて無くなった。」
闇に操られた劉閃軍と甲檄軍の戦いは幕を閉じた。


7/17^00:19[編集]
yy

覇斗無零式で迅の動きを止めた甲檄は天来の鎖を斬り落とした。
「天来!しっかりしろ天来!目を覚ませ!」
すると天来の額の士魂の宝玉が光りだした。
(甲檄、すまない世話をかけてしまったな。何の縁もないこの私を命がけで助けにきてくれるとは…)
天来の声が甲檄の頭に響いた。
「何を言う…お前は共に戦う仲間だ。縁もへったくれもあるものか…仲間は誰一人として見殺しになどしない!」

(ありがとう…甲檄頑駄無…)
すると天来の体もまた、光に包まれた。

「おのれ…次から次へと…何だというのだ!」
迅が叫ぶ。そして光の中から士魂の新たな力を得た天来が現れた。
「迅!士闇の宝玉よ!野望はここで終わりだ!天来頑駄無大将軍がここでとどめを刺す!」
進化した天来頑駄無大将軍は羽を広げ両肩、両脇の士魂砲を構えた。
「ま、待て!!やめろ!!撃つな!やめろォオオオオオオ!!!!!」
「士魂砲、一斉射撃!!」


7/17^00:14[編集]
yy

「亡き友、劉閃頑駄無の魂は確かにこの私が受け継いだ!
甲檄頑駄無覇将軍、参上!」

「…忌々しい…なんて忌々しいんだぁ!!貴様ぁ!!希望に溢れんばかりのその眼!虫唾が走るんだよぉ!!」
甲檄覇将軍の姿にこれまでない不快感を感じる迅。
「とっとと絶望しろやぁああ!!!!!」
緋吐崩区を振り下ろす迅。
「フンッ!!」
ガキィンッ
甲檄は紅く光る剣、覇将丸でこれを受け止める。
「でぇいッ!!」
バキィンッ
緋吐崩区をはじき返す甲檄。迅がひるんだ瞬間に深紅の翼、覇斗無零式(ファトム)を広げ、放つ。
「食らえっ迅!!」
ズガァアアン!!!
「ぐぅあぁあああ!!!!」


7/16^19:22[編集]
yy

その瞬間、迅の体から漆黒の邪気が放たれ、甲檄を飲み込んだ。
「ぐぅううう、あぁああああ!!!!!!」

別比茂守の変幻は解け、邪気に包まれた甲檄は体を蝕まれていく。
「ヒャハハハハハ!!!!!無様だな若大将!くたばりやがれぇ!!!」
「くそ…天来…てんらぃいいい!!!!!!」
甲檄が叫んだその瞬間、玉座の間は突如として真っ白な光に包まれた。

「…!ここは!?」
真っ白の何も無い空間に一人たたずむ甲檄。
「甲檄、最後まで諦めるな。お前なら天来を救い出せる…」
劉閃の姿がそこにあった。
「劉閃!?お前は羅刹と極砲とで不知火の間に行ったはずじゃ?」
「すまない甲檄、嘉院を救うには命を捨てる他なかった…もうお前とは酒を飲み交わせないな…
あとは天来を救い出し、迅を倒すだけだ…お前の体に眠る力はお前を更に輝かせる。行け!甲檄!新たな時代の覇将軍となれ!」
死した劉閃の思いは盟友、甲檄の魂に火をつけた。
「劉閃……わかった。お前の魂をのせて、天来を救い、迅を討つ!!」

甲檄の体は光に包まれた。そして新たな姿へと生まれ変わっていった。


7/16^19:20[編集]
yy

「ヒャハハハハハ!!!」
ガィンッ、
大戦斧、緋吐崩区を振り回す迅。
「ぐぅあぁっ!!」
甲檄の体に無惨な傷が刻まれる。
「どうした?所詮その程度の実力かぁ?甲檄頑駄無さんよぉ〜」
「くっ、おのれ…迅…!」
「ククク…遠慮しなくていいんだぜ?猛獣、別比茂守の力を見せてくれよ…」

「…ウォオオオ!!!!」
誘いに乗り、甲檄は別比茂守に変幻した。
「甲檄よ…なぜお前は凶暴な猛獣に姿を変えられる?…自分でわかっているんだろう?…貴様は闇の一族の血を引く頑駄無族だということを!」
迅の言う通り、甲檄は頑駄無族の父と闇一族の母の間に生まれたのだった。
「この下界へ降り立った時、俺は様々な者達の思念を見た。そして、貴様の中に闇の思念を見つけた!貴様も闇の血を引くならば共に来い!」
迅の問いかけに別比茂守が返す。
「黙れッ!!貴様のような悪魔に誰が魂を売るか!!
劉閃を操り戦を仕掛け、嘉院を操り天来をさらい、下界を士闇の力で闇に染めようとする貴様などに!!」
怒りの別比茂守は迅に牙をむき、食らいついた。
ザグッ!
別比茂守の牙が迅の体を貫く。
(!手応えが…無い!?)
「クククク…よぉくわかったよ、甲檄…貴様は…今日ここで死ぬ!」


7/16^19:16[編集]
yy

「ア…アァ…ワ、ワカ…?ア、ア…」
亞論大登を下ろした瞬間、闇将軍は嘉院の意識を取り戻した。
「うわぁあああああ!!!!!嘘だ!私が!私は若を!この手で!嘘だ!嘘だぁああああ!!」

泣き叫んでも全ては遅い。劉泉は自らの命を賭して嘉院を闇から救い出したのだった。それほどまでに嘉院は劉泉の忠実で愛すべき腹心だったのである。
「ぁああああ!!若ぁああああ!」
叫ぶ嘉院を羅刹はつかみ上げ、拳の一撃を見舞い、一喝した。
「いつまでそうしてるつもりだ!敵は目の前にいるんだぜ!
劉泉殿はお前が殺したんじゃねぇ、お前を操る闇を劉泉殿は命と引き換えに取り去ってくれたんだ…

素晴らしきお前の主君はお前を信じると言ったんだぜ!戦いはこれからだ!劉泉殿の意志を継げ!一緒に迅の野望を止めるんだ!」
乱暴なやり方だが実にシンプルで伝わりやすい羅刹らしい喝だった。
「…ああ…共に戦おう。若の死を無駄にしない…迅を、殺駆頭を倒す!」
かくして大きな犠牲を払いながら、羅刹、嘉院、極砲の三人は戦いを決すべく玉座の間を目指すのだった。しかし、既に玉座の間では凄まじい激戦が…




7/14^20:48[編集]
yy

「ヴォオオオァ!!」
闇将軍の叫びが響く。
「でぃいやらぁあアアア!!」
羅刹の叫びも応えるように響く。

  ガシィン!
ぶつかり合う、大剣修羅宇怒と亞論大登。
「喰らえッッ!」
後方から援護射撃をする極砲。火力は製作場での戦闘で実証済みである。
「オノレ、チョコザイナ!エンキョリシャゲキナド!」
極砲の銃撃に耐えながらまたも『士闇砲』を構えた。
「シアンホウデ、ミジンニフキトバシテクレル!」
しかしそれは阻止される。
「やめろっ!」
劉泉である。諦めずに後方から闇将軍の動きを抑えようとする。
「エエイ、ウットウシイ!!」
羽を広げ暴れる闇将軍。しかし、容赦なく極砲の銃撃が襲う。
「つぁあっ!」

  バシュッ!
劉泉は紅蓮井武新琉(グレイブニール)を闇将軍の首元に突き立てた。
「ウグァアアッッ!!!」
「目を覚ませ!嘉院!お前は私の側近だった、大剣江久須狩刃(エクスカリバー)を駆り、いつも前線で私をかばってくれていた。
思い出すのだ!」
劉泉は嘉院の意識を呼び戻そうと説得を続けた。
「お前は操られている!深緑の鎧を纏った一つ目の男に会ったろう!
そこからおかしくなったはずだ!
お前は迅のしもべなどではない!お前は私の大切な側近だ!
二人で幾つもの戦を切り抜けてきたろう!思い出せ!」
頭を抱え苦しみもがく闇将軍。
「グゥウウ!ダマレダマレ、ダマレェエ!」
必死に暴れ劉泉を振りほどいた。壁に飛ばされる劉泉。
「ダメだ劉泉殿、嘉院はもう死んだ…あそこにいるのは士闇の闇将軍だぜ…悲しいがせめて俺達で引導を渡す…」
寂しげな眼で羅刹は語った。
「隊長、更に凶暴化しています。早期決着が望ましい…」
荒れ狂う闇将軍を見て極砲が言う。

「いいや…嘉院は生きている…あそこにいるのは私の大切な部下だ!」
劉泉は弱りながらもなりふり構わず闇将軍に飛びかかった。
「今助けるぞ!嘉院!」
「グゥウウ!キサマァアアア!」
その瞬間、闇将軍は亞論大登を突き立てた。
ゾグンッ
亞論大登は劉泉の心臓部を貫いた。

「ぐふっ、ぐ…嘉院よ…思い出すのだ…お前は…闇の力に…屈するような…弱い男じゃあない…
誇り高き…劉泉の右腕…気高い戦士…『嘉院頑駄無』だ……お前…なら…闇に勝てる……信じているぞ…嘉院……」

「劉泉殿ッッ!!!」
羅刹と極砲の叫びも虚しく、劉泉は自らの部下の手で息を引き取った。


7/14^20:44[編集]
yy

一方、甲檄は別方向から承の手を借り劉泉城内に侵入していた。
「ここからは私1人で行く。すまなかったな承。」
玉座の間、入口で甲檄はそう告げた。
「了解…必ず無事に城へ帰ってきて下さい若…」
そう言って承頑駄無は劉泉城を後にした。
そして甲檄は静かに扉を開けた。
そこには以前と同じく迅の姿があった。
以前と違うのは玉座に張り付けにされている天来頑駄無の姿。
「クク…仲間を助けに来たのか?…クククク…」

「その通りだ。天来を返してもらうぞ迅!」
別比茂守の牙を両腕に構え単身、迅に立ち向かう甲檄だった。

7/14^20:38[編集]
yy

「甲檄軍の強襲だぁーっ!!」
劉泉城に雑兵の叫びがこだまする。
甲檄軍進攻部隊を引き連れ、劉泉に羅刹、極砲の三人が劉泉城に突入した。
「うるぁ!嘉院出せオラァッ!」
切り込み隊長らしく羅刹が先陣きって暴れまわる。ほどなくして不知火の間に着き嘉院闇将軍と相まみえる三人。
「キタカ…シコンノホウギョクハコチラノモノダ…
アトハ、キサマラゼンインシマツスレバ…コノヨハ ワカ ノモノ…」

そう言って亞論大登を構える闇将軍。

「俺達が探してんのは闇将軍じゃねぇ!
てめぇはとっとと嘉院の体から出てきやがれ!」
と、羅刹。
「…嘉院、今闇から救い出すぞ…!」
劉泉が続く。

「戦闘を開始します!!」
銃器を構える極砲。不知火の間で死闘が始まった。


7/14^20:36[編集]

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