イナズマノベル

第六章 DESTINY

アフロディ 「ゴッドノウズ!!!」

神の翼を持つ天使が放つ神々しい光りの球が放たれる。


そして徐々にゴールへと向かってボールは回転する。





影山 「フハハハ、これでカイトも私の作品となるのだよ。」


ベンチで世界の悪玉こと影山零二がニヤニヤと笑い出す。


その顔まさに凶器。



カイト 「くっ、オレはまだっ...!」


裁きの鉄槌によりたたき落とされたカイトが受け身を取り地面を勢いよく両足で蹴り、そして軽やかに空中に再び舞い上がる。




影山 「何っ?」


思わずしかめっつらへと変わる総帥。



そして綺麗なフォームで弧を縁取るように神のシュートにタイミングを合わせキックを入れチェインを図る。



カイト 「くらえっ、うぉぉおおお!!!」


アフロディーテ 「まさか、僕のシュートにタブさせてキックを加えるとは。だが神の放つシュートをそうかんたんには防げまい。」


カイト 「オレだって、負けたくはないっ....!!!」




神のシュートと紫苑の閃光による右蹴りがどちらも後を退かず互いに激しくぶつかり合う。



そして激しい衝突からボールを中心に黄と紫の光りが現れる。




そしてボールはすざましい圧力が欠けられ異様な形へと変化する。




カイト 「負けるわけにはっ...」


アフロディ 「くっ...」






パァアン!!!!!





カイト 「そんな....」




アフロディ 「ボールが割れるなんて。」



互いの思いが交差する中、あまりにも強いぶつかり合いであった為サッカーボールは破裂してしまいその破片が空中でヒラヒラと浮かぶ。




カイト 「くそっ、相打ちかよ。」


カイトが舌打ちする中久々に現れた監督によりホイッスルが鳴らされる。



監督 「ボールが破裂しこれ以上の試合は出来ないと見なし勝負は引き分けにさせていただきます。」


カイト 「ちょっ、待てよ。まだ戦える、今のは相打ちだが次こそ戦えば...ボールならまだ予備が..」





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