イナズマノベル3

第七章 オーバードライブ

第十八話 オーバードライブ


角馬「さぁ、雷門vsブライトネス!!ここまで、ブライトネスの猛攻に押されていた雷門でありましたが、ついに… 吹雪が、一点を決めましたああぁぁ!!」
実況の声が、グラウンド中に響く。
そして、吹雪を囲む雷門の選手。

円堂「やったな!吹雪!!」
鬼道「これで、まずは一点… 流石、吹雪だな。」

吹雪「ありがとう… でも、僕が点を決める事が出来たのは、アツヤのおかげ… そして、ボールを上げてくれた、豪炎寺君のおかげだよ。」

豪炎寺の方を振り向く吹雪。豪炎寺は、体を強く打ちつけたため、右半身を庇っているが、表情こそ笑っていた。

豪炎寺「…よくやった。吹雪…。っ…」
だが、その表情が痛みによる苦痛で歪み、その場に倒れこむ。


円堂「!! 豪炎寺っ!大丈夫かっ!?」
吹雪「ごっ… 豪炎寺君!?」
豪炎寺「くっ… 大丈夫だ。俺は、誓った… 以前、ブライトネスに敗北した時… 必ず、ブライトネスに勝つ、と…!! だから、フィールドに立たせてくれ…!!」
何とか、立ち上がる豪炎寺。

円堂「…無理は、しないでくれよ…。」



ネビラ「くそっ… 点を取られたか…。」
一方、ブライトネスの選手は、やや雰囲気が悪い。

フィクル「クスス、お前の技は相変わらず押しに弱いな。」
パシファエ「チッ… 何という強さだ、雷門…。」
自らの技が破られ、落ち込むパシファエ。

フィクル「…まぁ、安心してよ。点を取られたら、僕等が取り返せばいい事だ…。」


 『ピイイィィーーーッ!!』

角馬「さぁっ、試合が再会されましたぁ!」

鬼道「1点取ったからと言って、油断は出来ない… 皆!しっかり守っていけ!」
皆「おおっ!!」
状況的に、円堂達は、決して有利とは言えない。
…だが、「1点を決めた」。その事実により、円堂達に自然と沸き起こる、闘士、勝機、希望…!!
それらが、円堂達を後押しする…!!
円堂(いける… これなら、勝てるっ!)

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