イナズマイレブン ＮＥＸＴ 滅亡の使者－ﾜｰﾙﾄﾞ･ｲﾚｲｻﾞｰｽﾞ 第二幕 深淵なる絶望 プロローグ 絶望の底に有るモノ -------- ――----謎の空間・アウトゲート …ここは、どこだっけ… 冷たく、乾いた風が吹き抜ける… 穴…。 何年も使われて無いような、古い地下道のような… 人っ気の無い… …そうだ、俺は… これから、雷門と試合をするんだ… 俺の遠のいていた意識が、戻る。 これまで何処かにいっていた視界は、手元に戻る… 俺の手元には… 俺は、一枚の写真を持っていた。 その写真には… 懐かしい、建物… 白い壁、青々と茂る草木。 青い空にミルクをこぼしたような雲。 そんな風景を背に、３人の子供が映っている。 撮った者が、３人より背が低かったから… 少し上の方を仰ぎ見るような構図だ。 写真に写っていた子供のうち、 一人は、サッカーボールを抱きしめ、元気に跳びはねている、一つ結びの、笑顔の、かわいい女の子。 一人は、澄んだ蒼い瞳で… カメラのレンズを見つめる少年。その手には「林檎」という名の果実が握られている。 一人は、手にいっぱいの、持ち切れないほどのチェスの駒を持ち… 何となく、暗い、消極的な印象を受ける… 灰髪の少年。 灰髪の…… ……っ…… 「…シリウス… っ…！」 突然写真を握りしめ… 俺はその場にうずくまる… …何だ、この感情は… 胸の底から何かがこみ上げ、抑えられない… 自分の意志とは関係なく… 「うっ… ぐっ…！」 俺の視界がぼやけ、歪み、何かが俺の目から零れる… それを止める事は出来ない… …何だ、これは… [先頭ﾍﾟｰｼﾞを開く] [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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