第30話「神VS悪魔」 雷門中が五回戦で苦戦する裏で、帝国学園や世宇子中など、かつてのライバル達も激戦を繰り広げていた。 帝国学園は、ゲーム内で『裏の王者』と称される漫遊寺中と戦い、世宇子中は鬼神の如き凶悪なプレーを仕掛けてくる真・帝国学園に苦戦しており…。 *** 観客達は身じろぎ一つせず、試合の様子を無言で見守っている。 彼、あるいは彼女達の視線の先には、肩を上下させて呼吸を整える世宇子と、ニヤニヤと薄気味悪い笑みを浮かべながら佇む真・帝国の姿があった。 現在の得点は11−0。 いや、たった今ヒコの追加点が決まり、12−0という、もはや世宇子中は逆転不可能と思える絶望的な状況に追い込まれていた。 同じフィールドに立っていながら、中央のラインを境目にして全く別の世界にいるような雰囲気があった。 不動「おい、早く立てよ木偶の坊。試合が始められねえだろ!」 不動が苛立ちながらポセイドンに向かって怒鳴る。 世宇子のゴールを守る海神は、先程ヒコの攻撃を受けて右足を負傷し、立つのが精一杯といった面持ちだった。 ポセイドン「好き勝手言いやがって…。」 試合が再開された。 ヘラからパスされたボールをドリブルし、アフロディが真・帝国の選手を抜き去る。 小鳥遊「行くよ弥谷!!」 弥谷「おうよ!」 小鳥遊と弥谷がアフロディに迫る。 2人「『ダブルサイクロン』!!」 足に纏った風を両脇からぶつけようとするが、『ヘブンズタイム』で時間を止め、アフロディは2人、3人と敵を抜き去って行った。 アフロディ「今度こそ決めてやる…!」 アフロディの目の前に郷院が立ちはだかる。 郷院「叩き潰してくれる…『アースクエイク』!!」 大きく飛び上がり、巨体を地面に落下させる。 地面に着地した際の振動で大地を揺さぶり、アフロディからボールを奪った。 アフロディ「ぐ…。」 郷院から日得にパスが回り、真・帝国の攻撃陣が容赦なく世宇子のDFを凪払っていく。 日得「『アイアンスルー』!」 日得の鋼鉄のような回し蹴りが、アポロンに炸裂する! アポロン「うわあああ!」 アポロンが吹っ飛ばされた瞬間、咄嗟にディオが『ギガクエイク』で地割れを起こし、ブロックに成功。 押されている世宇子のDF陣は、ゴール前に固まってポセイドンの負担を減らす行動に出た。 [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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