イナズマノベル2

第二十五話

第25話「優勝の意味・謎の計画」


円堂大介が残したもう一つの裏ノート。

円堂は、その最後のページに書かれていた禁断究極奥義・『イナズマブレイザー』の習得を目指すが失敗し、微弱なエネルギーを放つだけに留まった。

雷門中は、インフルエンザで半田達が離脱、若干精神崩壊フラグが立ったシャドウ、完成しない『イナズマブレイザー』など、多くの不安要素を残したまま五回戦を迎えてしまい…。


***

−影山総帥のお部屋−

影山「雷門が五回戦に進出だと…!?ジョーカー!」

ジョーカー「お呼びでしょうか。」

影山「何故雷門が未だに勝ち残っている。三回戦のうちに私が壁山とかいうガキを潰し、DFが手薄になったところを『プラズマイレブン』に倒させる…そういう手筈だったはずだ。」

ジョーカー「(ええ!?そんな設定初めて聞いたよ…。)申し訳ありません。しかし、五回戦で雷門の敗退は確実です。相手に今大会の優勝候補・石ノ森SCを用意しましたから。」

影山「フ…まあいい。それよりも『ロボトルーパー』の調整は順調か?」

ジョーカー「はい。…しかし総帥、ロボットだけでは『ノア計画』の戦力が足りないのでは?」

影山「フン、心配無い。兵隊を集める方法は用意してある。」

不敵に笑う影山。

フットボールフェスティバルも中盤に入り、少しずつ『ノア計画』が動きだした…。

−雷門中−

円堂「いよいよ五回戦か…。場所はどこだ?」

木野「『スマートブレインスタジアム』よ。」

響鬼「お前ら、相手は優勝候補だ。気を引き締めて行かないと痛い目を見るぞ。今回の俺の指示は一つだけ…集中して試合に臨め!」

みんな「ハイ!」

目金「ちょっと待って下さいよ、陽花戸の時も思ってましたけど、僕達10人しかいませんよ!」

円堂「あ。」

音無「そういえば…。」

夏未「心配いらないわ。出てきなさい。」

夏未に促されて木の陰から現れたのは…。

少林「誰?」

焦げ茶色の髪に一部オレンジ色が混じっている少年。

円堂「雷鳴じゃないか!」

雷鳴「フッフッフ…雷門中野球部2年・ポジションはベンチ、雷鳴 仁(らいめい じん)参上!」

木野「でも、なんで野球部の雷鳴君が此処に?」

夏未「サッカー部員が足りないから、助っ人を頼んだのよ。彼はベンチで試合には絡まないから、野球部の顧問がくれたの。」

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