目の前に座り込むきみに 何度手を差し伸べなかっただろう それが「きみが強くなる為だ」と 思い込んでいたあの頃を 急激に痩せていった 元から細い腕も 恐くて 僕が掴むには ほど遠くて 差し伸べるべき手を余計に沈めさせた 太陽はきみを朱く照らす きみの顔は「幸福」とも またほど遠く そして僕はまた遠ざかった 気になると思いつつも なにもできないのならば きみの前にいる意味もないね あの空は雲もなく 晴れ渡っているのに きみの心は うつむいたままで あの陽は眩しいのに 僕の心も うつむいたままで 目の前に座り込むきみに 何度手を差し伸べなかっただろう それが「きみが強くなる為だ」と 思い込んでいた― 2007.3.21 [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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