December
突然だったから
なにもわからなくて
ただ携帯を握る手に
震えを感じました
君の携帯から着信があり
君とは違う声がした瞬間
それ以上は聞きたくなかった
その声の元は君の親友で
少し響いている声と
震えたような声とが
シンクロして あまり聞こえなかった
聞きたくなかった私がいました
突然だったから
なにもわからなくて
ただ携帯を握る手に
震えを感じました
その震えは携帯を閉じてからも続いていて
止める事も出来ないまま
言われた場所にどうにか辿り着きました
歩く足も地についているのか
わからないくらい
おぼつかなくて
それでも君がいる筈の部屋に
必死に行ったけれど
君の笑顔には二度と逢う事は
出来ませんでした
冷たく凍った様な体は
いくら強く長く抱きしめても
温かくはならなかった
突然の出来事に途方もなく明け暮れ
そして悪意などない神をも恨みました
2007.2.15
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