深浦加奈子



深浦加奈子(ふかうらかなこ 1960年4月4日生)
 [女優]


 東京都出身。公務員の家庭に生まれる。小学校から成績優秀で、「将来は公務員になってくれればいい」と母親は考えていた。東京都立日比谷高等学校を経て、明治大学文学部演劇学科卒業。大学在籍中に第三エロチカ旗揚げに参加する。以降は看板女優として全公演に出演して活躍するが、1989年に退団する。

 その後も舞台を中心に活動するが、テレビドラマ『家なき子』や『スウィート・ホーム』での演技で世間に広く認められるようになった。特に小姑役やお局役で鋭いバイプレーヤーぶりを発揮するため、その手の役はハマリ役であると評された。

 2008年8月25日22時57分、S状結腸癌のため死去した。2003年頃から闘病しながら仕事を続けており、「恋人は仕事」と仕事に専念し独身を貫いていた。9月2日、近親者と親しい関係者のみで告別式がとりおこなわれ、9月24日、お別れの会が開かれ、小泉今日子が弔辞を読んだ。

 最後の仕事は、フジテレビ系列であるテレビ新広島の報道特別番組『描けなかった2枚の絵 原爆が投下された日の記憶』のナレーションだった。体調が思わしくないにもかかわらず、「このテーマは絶対やりたい」と姉に付き添われて、広島まで出向いた。深浦は母親に「この仕事が最後になると思う」という覚悟を明かしていた。

 2008年8月25日死去(享年48)


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