弘田三枝子



弘田三枝子(ひろたみえこ 本名:高木三枝子 1947年2月5日生)
 [歌手]


 並外れた歌唱力とパンチの効いた歌声は海外にも通用し定評がある。「ポップスの女王」ともいわれ、その歌唱力は当時「日本女性歌手史上最高の歌唱力」とも評されていた。

 東京都出身。小学生時代から立川市などの進駐軍のキャンプでジャズやポピュラーなどを歌っていた。

 1961年に東芝音楽工業から、「子供ぢゃないの」でデビュー、14歳。翌年には各社競作で出された「ヴァケィション」が大ヒットを記録する。

 1965年7月には、日本人歌手として初めて、アメリカの「ニューポート・ジャズ・フェスティバル」に出場。一方1968年、自身初のR&Bのライブをサンケイホールにて開く。ジャズ、ポップスに続きR&Bという新たなジャンルをものにした。1969年、「人形の家」で第11回日本レコード大賞の歌唱賞を受賞した。

 1970年には、「ミコのカロリーBOOK」を出版。当時は、まだこのようなダイエット本が珍しく、150万部を超える大ベストセラーになる。ファッションやビューティーにも関心を持ち1970年度のベストドレッサー賞を受賞している。独特のヘアスタイル、衣装、メイクで当時のファッションリーダー的存在であった。更に同年、「できごと」で、東京国際歌謡音楽祭の歌唱賞を受賞した。

 1977年1月、このころ弘田は二人の子供のいるギタリストと不倫をしていて、1月15日にその妻と弘田は話し合いをしたが、折り合えなかった。そして、1月25日早朝、マンションの前で待ち伏せしていた妻に弘田は背後から刃渡り9.3センチの包丁で刺された。右わき腹に5センチの傷を負い、全治10日間だった。


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