高遠菜穂子(たかとおなほこ 1970年?月?日生) [ボランティア活動家] 北海道生まれ。麗澤大学外国学部を卒業。千歳市にあるカラオケボックスの経営にたずさわる。 2000年にインドに行き、カルカッタにある「マザーテレサの家」でボランティア活動を行う。2001年にカンボジアを訪れ、エイズホスピスで活動を始める。2003年5月にイラクに初めて入国する。その後、その当地で、NGOとは別に、個人の立場で、「人道支援」活動に関わる。 外務省からの渡航延期勧告が出ているにもかかわらず、4回目にイラク訪問した最中の2004年4月7日に、他の日本人男性2名とともに、「サラヤ・ムジャヒディン」と名乗る武装勢力にによって誘拐される。 4月8日、カタールのテレビ局「アルジャジーラ」が犯行グループから送られてきた映像を放送した。犯行グループは、イラクのサマーワに駐留している自衛隊の撤退を要求する声明を発表した。犯行グループからの要求に対し、日本政府は自衛隊を撤退させる考えのないことを表明。 4月11日、武装グループからアルジャジーラにあてて、「イラク・ムスリム・ウラマー協会の求めに応えて彼女を含む3人の日本人を24時間以内に解放する」との内容のファックスによる声明が届き、日本では一時楽観ムードが漂ったが、期限内の解放は実現されなかった。 4月15日、彼女と他の日本人男性2名はイラク・イスラム聖職者協会の仲介もあり無事解放された。解放された3名は今回の犯行グループ名と思われる「サラヤ・ムジャヒディン・アンバル」と署名されていた犯行グループの声明文を所持していた。なお、後に解放の仲介をしたとされる地元有力者が殺害されている。 外務省のみならず地元の有力者が尽力した上に、多額の労力と費用(税金)をつぎ込み開放されたのにもかかわらず、解放後に彼女が「再びイラクに戻りたい」という内容の発言をしたことについて、日本の一般市民から非難を浴び、当時の総理大臣の小泉純一郎からも批判を浴びた。また、政府の渡航延期勧告を無視した上での「人道支援」を標榜する個人、団体の活動について「自己責任」についての議論があった。 その後は日本各地で講演会活動をしている。イラクの隣国のヨルダンからのイラク支援活動にも参加する。2009年4月に、政府の渡航延期勧告を再び無視してイラクを再び訪れる。その後もイラクにおいて、路上生活者の自立支援プロジェクトに参加する。また、週刊金曜日に「イラクの現状」とイラク駐留アメリカ軍の批判を掲載している。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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