「矢吹（やぶき）君は彼女いるの？」 「何中だった？」 矢吹はｲｹﾒﾝらしい女の子からの質問攻めにあっていた。 「四中だよ。」 矢吹はまったく異性に興味無さそうに見えた。 「俺は三中だぜ！！三中のﾊﾟﾝﾁって知ってる？？仏の神谷とか？？あいつ筋肉すごいんだぜ！！結構有名なんだぜ！！筋肉興味ある？？」 ﾐｯﾁｰも物凄くその中に入りたそうに話しに加わった。 「四中かぁ！何部だった？」 「ﾊﾞﾚｰ部。」 「俺は何にも入ってねーよ。やっぱ男はｹﾝｶとｷﾞﾀ－だぜ！！尾崎豊とか好き？？」 「ﾊﾞﾚｰ部かぁ！やっぱり！！あたしもだよ。」 完全に矢吹にﾎの字の由美（ゆみ）に健二（けんじ）の完全な片思いが始まった。 「まったく軽い女だぜ。凄いﾀｲﾌﾟ。」 太（ふとし）は健二がもの凄く軽い奴に見えた。 ﾐｯﾁｰと健二による矢吹の判決は、由美の心を早くも奪ったという、窃盗罪とﾐｯﾁｰ完全無視という重罪により、あだ名を大竹（さまぁ～ず）とするという屈辱的な物になった。 なにはともあれ、太、健二、ﾐｯﾁｰ、大竹（おおたけ）の四人は仲良くなり、その帰り道、古だぬきの口臭について、由美の大竹についての心情、ｸﾗｽのｱｲﾄﾞﾙは誰かという話題で盛り上がり沈む夕日に彩られた緑川町を眺めた。 [物語を読む] [指定㌻開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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