F1レースの醍醐味は、なんといってもそのSPEEDにある。目にも止まらぬ速さで駆け抜けるマシーンは、見る人を魅了する。そしてもう一つ忘れてはならないのが、ピットでの熱い攻防なのだ。ピットとは、レース中にマシーンにガソリンを入れたり、すりへったタイヤを交えたりと、いわゆるF1の物凄い手際の良いスタンドみたいな所である。秒単位の勝負になってくると、このピットをいかに早く出入りするかが勝負の鍵を握ることとなるのだ。 「ピットイン!!。」 今まさに、太はその状況下にあるのだ。 太の気分はまるでF1レーサー、というよりマシーンのほうだ。ピットでの作業は速やかに行わなければならない。今回取り換えたのは、登校中の極度の緊張と興奮でザブ濡れになったTシャツというパーツである。 「臭っっ。」 どうやら人体に危険なオイルが漏れているらしい。取り換えたパーツは既に黄色く錆びていた。 ギャツビ−の消臭スプレイのGOサインがでた、ちょうどその時、 「いい加減にして頂けるか!?。」 ピットの一番奥の、いや、トイレの一番奥の大の方の扉が勢いよくあいた。 そこには、シャー芯位に細くした眉毛で、パンチパーマ風男が立っていた。この距離ではパンチがかかっているか確認できないものの、かなりパンチのある髪型だ。明らかにヤクザだった。 [物語を読む] [指定n開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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