「打ったぁ～！？大きい！？これは大きいぃ～！！？！」 「入ったぁぁ～！！！！今回大会四本目、本日2ホーマーの前田（知くん）今日も絶好調です！！｡」 知くん率いる緑高は、順調に夏の予選を勝ち抜き、甲子園まであと１つというところまできていた。知くんは、高校生離れしたスイング、針の糸も通す選球眼、球児らしからぬその風貌で、甲子園をおおいに盛りあげるであろう、チンピラスラッガーとして注目されていた。 「なぁ満、俺が甲子園連れてってやんよ…。」 「うん…。」 「ちいってくる。」 満はなんとも言えない気持ちを吐き出しに近くのトイレに向かった。 「ブリ、プリ、ブリブリブリ～、プス～ﾌﾟｯ！ﾌﾟｯ！」 トイレには先客がいるらしく物凄い音と匂いがケミストしていた。満は、あまりの事件性の臭さと知くんに言えなかった言葉を、自然と口に出してしまった。 「くさいんです！！臭さすぎるんです！！！」 「…」 しばしの沈黙のあと、それは水の流れる音に紛れてやってきた。 「ｶﾋﾞﾗ？ｺﾛｽ！」 満の後悔より先にトイレの扉から出て来たのは、殺人的な匂いと、殺意に満ちた怒羅気行等（ﾄﾞﾗｷｭﾗ）の村上（後の三代目総長）だった｡ 「貴様！一生屁のこけない体にしてくれるわぁ～！！！！」 「？！えっ！？」 「顔かせや！」 「臭さいんで…。」 「☆仝☆ゞ〃々滅仝！！」 「臭さ…。」 「！☆ゞゝ仝〆〇死〆！！！」 「ｸ…。」 「☆仝〇ゞ！仝〆々屁〃！！」 「…‥。」 どの位殴られただろうか、村上にケンカを売ってしまった満は、近くにいたメンバー四人も含め、5対1で完全に、完全に、袋にされていた。 「‥ﾀ…ｽｹ。」 「貴様等～！！！！！」 「！？‥ﾄ…ﾓ‥ｸﾝ？！」 妄弄とする意識の中、満の前にあらわれたのは、紛れもないチンピラスラッガーだった。 「待たせたな。満～」 [物語を読む] [指定㌻開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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