透き通った白い肌、肩まで伸びた黒い髪、ﾊﾟｯﾁﾘした目もとに、ちょっと厚い唇。周りに比べてとても落ち着いた雰囲気で、それは目の前に立っていた。 太（ふとし）は鼻がいい。鼻にほのかに薫るｼｬﾝﾌﾟｰの匂いが太を自然とﾘﾗｯｸｽさせる。 「植物物語でしょう！！」 話すきっかけはなんでも良かったが、太は流れる汗に慌てて、ろくでもない質問をしてしまった。 「違うよ。ﾗｯｸｽ ｽｰﾊﾟｰﾘｯﾁだよ。」 これが二人の初めての出会いとなった。 瞳ﾁｬﾝは、由美（ゆみ）らｽﾘｰﾄｯﾌﾟｽﾞに比べてとても大人に見えた。それは見かけだけではなく、挨拶一つとっても、古だぬきの話を聞く態度にしても明らかに周りに比べ、純粋というか真っ直ぐな目と心でしっかりと受け止める、そんなﾊｰﾄをもった人で、みんなが履いているﾙｰｽﾞｿｯｸｽも私には似合わないと言って、そんなことはけしてないのだが履かない、自分をしっかりともっている、かといって真面目過ぎることはなく、五時間目になるとｺｸｺｸとうたた寝したり、ｺﾛｯｹとｺﾛｽｹを間違えるという天然な部分もあったりと、太はたまらなく恋をしていた。まだ出会って1日目なのに太は完全に好きになっていた。 「健二！お前はｷﾓｲ奴じゃないよ！」 太は精一杯自分と健二を讃えた。 [物語を読む] [指定㌻開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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