2024年5月末のpeps終了に伴い、サイトとしての幻狂道も同日に消滅します。2006年開設以来活動と休止、コーナーの増減を繰り返すなかで、沢山の方々が来てくださったことに感謝致します。総括する意味合いを含め、ここに書いてみようと思います。 父が亡くなったのは2005年12月、私が中３の頃でした。その頃の私というのは夢と希望を胸に抱いた少年、という一般的イメージからはかけ離れ、23歳になったら自殺するんだという悪魔的妄想に憑かれた、自意識の塊でした。岡真史「ぼくは12歳」(ちくま文庫)による文学の毒を浴びたり、同郷の詩人萩原朔太郎から詩の洗礼を受けたりといった、幾つかの分岐から始まったそれ。父の死によっていっそうその希死念慮は強くなり、けものが檻に閉じ込められた状態の、それから20年近くにわたって私と世界とのあいだには断絶がありました。解放されてようやくそこには断絶があったと気づく程度の、私は現在でも人間関係に苦労しています。絶望に至った時、最後に帰ってくるのはいつも、この「幻狂道」でした。書く頻度の多かった年、少なかった年は、その内容や質量にかかわらず、私の不安定さを表していると思います。私が「なぜ人を殺してはいけないのか」などという答えの無い質問に答えを出さず、結局自殺しないままあるいは人を殺さずに33歳まで生きてはきたのかといえば、父が亡くなる少しまえに名づけた「遼旅」なる詩人の人格、18歳の頃に発想した「幻狂道」なる自分だけが信仰するための宗教、を主軸とした思想大系に、自らが救われたからだと考えます。 過去をふりかえるのはこれくらいとして、いくつかみなさんにお伝えしたい、世界の秘密、のようなものを別コーナー「人肉経」に書き記します。ここ以外には現状書くつもりが無いので、何かを感じた方は覚えるか、メモをとるか、疑問のわいた方は時間のあるうちに質問してください。 それでは残り短いあいだですが、ゆっくりしていってください。 2024.04.09 遼旅 ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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