化けてみる 言葉に 煽られない 明日に しろくろ かさぶたを紡いで 止んで 唯心、天刻、 サラダ料理を更地にふるう 凍頂 崩される塔を建てる 事実に付加されし感情の汚物 常なるゆえに無常が見えない とわ・とが 無心無人 無尽無産 人間とは億劫の泡沫である。 限りなく個性を削り倒れないモノリスを整える まず壁を見る すると傷に気づく 何がそれをもたらしたのか 鳥が殻を割ったように ペンは眼をこじ開けた 非科学は手遅れ ある日、私はオワコンになった。 詩、エクスキューズ それを越えるために日々生きてきたかと思えば、あっさり過ぎ去ってしまって、壁は幻影だったと知るや、何する気にもならない。街はおそろいの正月です。 死亡で敷かれたレールの上 余韻を踏む 重量級孤独 人と人との板挟みに遭ってふさがれていると、何かの役には立っている気がした。 生きている人間を運ぶ時はダンボールに入れるといい 父が死んでからというもの 私はそこまでの息子になった 何をしても勝つことはできない たたかいにすらならない ブラックホールの内側では 詩を書くしかなかった 盤面は天球のようである なお暗い土の底を掘る なぜ電車に乗っている人々は我先に降りようとするのだろう 必死に生きているとでも訴えんばかりに 自殺なんかしないで殺されるまで待っていればよかったのに ささくれたる肉に刺さる波 パラレリアン 作為が形を求める うぐいすよ鳴くべしと 詩に描かれる詩というものが神のように思え。でなければ、詩のために詩は書かれる、とは誰も言わなかった。 〈孤独〉の一語を欲しいがために、あらゆる語を縫いつけねばならなかった。 信じてもらえなかったものは、すべて装飾でしかない。 生まれる前から子どもはゲロを吐いている 肥溜を宇宙とする蛆蟲 我が子という出口のおそろしさ そいつはきっと 私に無いものを持って生まれてくる 〈光〉なるそれの、 いつから在ったかは知らない が、 〈殺す〉はいつもと変わらない、 今にこそ在れ。 グレートヒェンは便器へ跨りに ツァラトゥストラは花火を見上げに 駒としてはかなきを 休憩のタイミングでつい買ってしまう、似たような味の缶コーヒーが好きだ。 湯気の立つ コーヒーを見つめる ひととき 災いは夢の跡にして 辿り路を指折りくり、広げてみる 盲点に耽るとき 葉影は戸を叩き 雨糸は雲を垂らす 父が私にくれたのは 朔太郎人形 もはや誰の陰茎を継いだのか いかなる勃起を信ずればよいのか 事後はやがて、証言で埋め尽くされる。 それっきり の きりの良いこと 夢の中では、遠くに居る人の声がごく間近に聞こえてくる。「蛙は失敗だった」と誰かが囁いた。 桶ヶ蛙 つねに意識の暗室で アルバムは 過去の散りゆく 眺めは この晴々も見ず過ごす 癌晴れば花 泥のはかどる 回顧、飯がすすまない。 暗い花は発現しない、 提示しない、 ゆえに空白でない。 絶叫は一瞬にして死絶えるが、脈は蟻々と、永遠へこぎつける。 四肢花 いや、いい、彼の病室であれ。 炎天の 歯車に 坐す以、 影は 頻りと 後ずさる。 毛深雨 絡まれる過去と 未来の幻影 響き石 研礁 崖の体にまとわりて 温度というものがある恋人は海に捨てた 窓――蛇の、 腹の光りにふれる。 三日ぶりに家を出た まぶしかった 昼とはこうまで 守られているのか あなたは肯定も否定もしません。寝室の真ん中に立って僕を見ているだけです。 雪よ 土地へこほれる神のフケ 寒いと感じるとともに 何か 満たされているとも感じる バブルはまたも崩壊し、爆心地から廃墟は拡大した。日常が戻ったように感じられないから、そこが住居になった。大きくなくていい、ただ、真実を。 殺す刃先はいつもしあわせに向いている 時計が止まって 時はしずかだ 瞑舌 「まだ叫ぶ？」 「やめとく」 置き去りに溶けない 雪のしこりが黙っている 無明に無明を詰め込んで 軽石の言葉は海にも運びやすい 散歩に迷いが無いならば、結論しか出ては来ない。 至る、今日は染みが少ない。 私は現実をデッサンしない 窓から見えるのが世界だ 四面、 粗茶でございます。 [先頭ﾍﾟｰｼﾞを開く] [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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