「食べる？」と投げかけることは「食べない」と答える選択肢があるということだ 私は何度となく「食べない」を得、好き嫌いを自由にしてきた 夜はひとりで 肛門をふさいだ 栄養詩調 朝、ガラス越しに道を眺めていたら、人が右から左へ流れて行った 港の未来の有明の下 白銀ペンギン ストゥール弦 何が渋谷をキモいにするのだろうか 他人の死さえ今はコンテンツ 暗い暗い 暗いざわめきが私を眠れない 土底浜 破壊の繊細よ裸行よ 鞭打ペットごっこ 死ねばいいのにと 誰からも浴びせられる感覚は 片っぽのちぎれた腕時計 脳髄につらなる 咳をしたら置き去りにされ 今年誰が死んだのか 既に思い出せない 街に出ない昼はひまだった 最近の配列だ虚空を踏む 情一品 侵略の鐘が体じゅう響いても 街は黙することで平静を保つ 派生葉 だらぼち 表想面積 ラジオ深夜便で灯台大好きの人が話をしていた 寂光海 切り刻まれる灰を散らして 鼓動は視界を内包する 蜘蛛の巣に縛られる ハートフルな交響楽 死に巻かれ 母か誰かにそろそろ遅刻しそうだよと言われる夢を見て 起きたら確かに遅刻しそうだったひとり暮らし 人生半ば 暗い森 ミトコンドリアに扮し 哀しき哉カニバリズム 内臓へ送る歌へ 首吊りスカイツリー 昨日の幹が柱になってしまう 光夜想 荒野草 コーヒー 鬱映画 眠らせないために生きる夜 冬が終わりで春が始まりだという無意識はどこから来るのだろうか 酸素注入 股間は膨らむ 夢は広がる 四人の僧侶 瓦礫の下を巡回して 石畳を制す 企む関の棺 栽培セットを養うために 四人の僧侶 細胞を叩く 参々葬儀 蜂の巣 膀胱 デンプン ナイチンゲール 〈墓のうらに廻る〉を鑑賞できれば あなたはとうめいになれるよ 睡気の魔 物音が私を 追いて行く 六区の水槽で、ウツボが出てこないか眺めている 堕胎の天使 奄美川（天の川？） 眠さは言葉の滑り出しを連れてくる つまらない男を引っ掛けて 溶かされた半身が言葉である鬱は凍り尽くす 信じるも殺すも未来に偏る 腐る程腐る程 愛おしい狂いの音 金属にぶつかって頭から血が出る 何言も詩過ぎるということはない 感酌 夢の中の倉庫で踊り飛んだりしていたら金縛りに遭った 白い影の弟がまとわりついて離れない 歩こうと歩くまいと 言葉は純真に降る 月光がわたあめが積もる じをれろん 〈たのみありて待ちし夜までの恋しさよそれも昔のいまの夕暮〉 何がでたらめなものか でたらめに生まれてきた私たちではないか 人の無い窓に話しかけている人が居た 自分と会話しているのだろう 楽しそうだった [先頭ﾍﾟｰｼﾞを開く] [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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