2022年01月18日(火) 【日記】 年末年始に雪山へ行き、踏み跡の無い所へ歩きだすことのできない己れの無力さを知り、道をたどるでしか渇きを満たすことのできない消費者ならば、下界で電車の遅延に青筋立てて懸命に生きているつもりでも十分であろうと、せめてはこの半端に鍛えた体を何か有効活用させようと思ってランニングを通勤で行うようになったものの、ある日の踵の痛みが元で雑踏をこれみよがしに早歩きするばかりが個性として浮き出てしまっている。このところの一日の楽しみとしては夕飯のレトルトカレーだろうな、百円じゃないもうちょっと贅沢に思えるやつ、実家に居る弟のように調理する気にはなれなくて、それを食べるのも自分ばかりで虚しいとか思っちゃう、走れていたなら日々の向上に心をあそばせて些事にかまけたりはしないのだろうなと振り返ってみたものの、部屋が汚いのも踵が痛いのも就職しないのも私が望んでやったことなのだ、と片づけたくなるも一掃されるわけではなし、自分で何書いてんのか穏やかでなくなってくる以上に他人のそれなんかどうやって読めばいいのだろう。雪山でさ、その踏み跡ぜんぶには従いたくないなあと抜かしてちょっと外れてみようとするんだけどその一歩でもう膝まで沈んじゃう、疲れるのが嫌ですぐに踏み跡に甘えたりしてさ。レールの上を追随していく人生はつまらなかった？ 今じゃ町内をわきめもふらず全力で歩いてるちょっとした変な人、他人からの視線なんかほぼどうでもいいはずなんだけど、これが誰かに元気どころか迷惑をかけてしまっているのだとしたら、と疑ってしまうと寝不足なんかなあ、山で使うべき寝袋にこもって冬眠しているのがいいんだ。こう寒くっちゃひとりで生きているだけで精一杯だと言いくるめたいんだろ？ ふと佐野で過ごした日々とか学生時代の鬱状態でありながらもたまに覗けた木漏れ日のような光とか、私にも他人に与えられると同じだけの時間は与えられていたはずなのにと嘆かされる、夜寒。 ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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