2017年07月04日(火) 【日記】 部屋の電気は点かないので、目が慣れるまでじっと暗黒を見つめている。外からは見えない程度でシャッターに隙間をあけ、車やバイクが通るたびに光が差し込む。 雨が止んで、蛙の声を聞く。いつから聴いていなかったのだろう、虫の音がさかんなだけで、どこかでは生きていたのだろう。一日に一言も発していないので、ことばを忘れてはしないかと日記をつづってみるも、報われるでなし、何かを書きたかったのではなく、何でもよいから書きたかった。だれでもよかったんです。無差別恋愛。 パスタのあけっぱなしで使い切っていないのをかき集め、一食はパスタ、一食はカップめんとその汁に入れる米とで供給を得る。コーヒーは飲みたければ飲めばいいが、たいていはアメを舐めている。くうだらないと思うだろ? 私はこういう地味さが、どこかで報われると思っているふしがある。だから、だれでもよかったんです、なんて、理不尽が生活に行き届いている。なまえも知らないあなたで、よかったと思う。 暗黒に慣れていると、光から暗黒を抽出できないのだと知る。「死霊」のどこに興奮していたのか、今では登場人物を追いつつ、行動を確かめるような読み方だ。ふんいきにはきっと、呑まれることもないんだろう、洞窟のなかから視線を送っていたというのに、一向に報われることがないんだからなあ。だから神さまというのは死んでいるひつようがあり、どうにでも信仰移入しやすいよう、アイドル活動はしない。勝手にファンが盛り上げてくれるので、本人はテレビの前でポテチかじってればいい。 イベントは却って冷めた時が怖くなるので、夢のなかでする変な体験くらいが私はケ、そこはハレなのだろう、か。試しに別の空間にも日記を散乱していると、よっぽど所定のここから発していたほうが読まれているのではないか、という気分にさせられる。なぜなら読む人にとっては、この洞窟に居るのが必ず私であることについて、何の疑念も抱かなくてよいからである。そいつはすごいや。 [追記を読む] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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