2024年03月15日(金) 【日記】 春先になると芽生える違和感、そしてまたここに戻ってくる。 妹が入籍した、と母から連絡があった。私がLINE IDを一度、喪失したためだ。妹の連絡先を知らないでいる、妹がこれまで何していたか知らないし、弟が今どうしているかも知らない。アメリカの分断ではないにもかかわらず、家族は母をたよりにしている。年末年始にも皆があつまるとは限らない、そう、婚や葬などの祭でもなければ。 式はめんどくさい、学校の始業式や修了式もよく分からなかったが。金がかかる。これが何より恐れていることである。何とかなる、何とかなるとごまかし続けて、たまったお金は趣味へと消えていった。趣味、読書は趣味？ 革命のための読書は、趣味？ そう、ありもしない革命を永く夢みている気がする、今だって資本主義だの帝国主義だのもっともらしい呼び名をお国につけてあげれば、それに対してある程度は自由に、異を唱えられる時代である。 いっそここから逃避してしまいたいという思いにもかられるが、私が生きている限りはおそらくつねに逃避を続けている。今もこうして妹の連絡先を聞くようなこともせず、沈黙して書いている。 春先になると出てくる違和感は、永らく私が何ら変わらないことで冷めてしまうのに、周りはおだやかに暖かくなっていくからである。私は日本人に向いていない日本人、向こう向きになってるオットセイ。しかしこの句を発明した詩人も全財産を趣味に注ぎ込んだような愚者であった。愚者、買ったタロットもしばらく新たに引いていない。巣籠もりならばオカルトに精を出す時間もあっただろうに、何の魔術にも取り柄にもならない、本をよんでいた。私はただ、読んでいただけだった。 ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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