2023年10月16日(月) 【日記】 まあ無名の私が書くものをわざわざ読みに来たというからには、ここしばらく得た知について、拡げてみることにしようか。私ひとりが悟る分には満たされており、他者のことなどどうだってよいのであるが、何かを知りに来たのだとしたら、茶ぐらいは出すとしよう。 さて今日は、本屋に飾られた日本文学全集の作品群を見て、呆れた。そこに収録されているのは見落としもあったかもしれないが、日本語の文学であって日本の文学を包括してはいない、ということである。日本の文学、日本文学とは何かということになると、もっと小難しく書いた方がそれらしく飾ることができるはずなのに、現在の私にはどうもその才能が無いらしい…… 漢文だよ漢文！ かつて書き言葉としての日本語は和文と漢文とで分かれていたはずなのに、戦後いつのまにやら現代文と古文と漢文と、受験のためのつまらない言語に成り下がってしまいましたとさ。かつて文字を持たなかったが独特の言語を持った列島の人々は、大陸から持ち込まれた中華圏の言語のうちの、文字だけを採り入れて自分とこの言語と調和させる方法を思いついた。列島の言語によって中華圏の言語を理解する技術、それが漢文。 漢字いっぱいでわけわかんねとほざいてる場合では無い、中国人はほぼ漢字で読み書きしているではないか。古代文明を追ってゆくに、どうも漢字、その元となった文字を含めてであるが、世界でもっとも古くから用いられ続けている文字であるようだ。その正当な継承文化ではないものの、数千年受け継がれている叡智が画面にあらわれていることの、それを用いて読み書きしていることの意味を、不感症になりつつある現代について、少しは自覚してみてもいいんじゃないのと思いますが。 平仮名片仮名こそ日本の心であると思い込みたいのなら、それは本来の半分にも満たないと言えましょう。そして神も仏も信じるに値しない世の中を生きるにあたって、かつては表裏一体だったり分かれたり、そのどちらでもなかった神や仏が信じられていたらしいということ、それをハエ叩きの如く否定したとして、はしにもぼうふらにも掛からないおまえは幸せなんですか？ ロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナで行われてる人殺しを爆笑しながら踏み倒せる、まともな人生なんですか？ ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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